日航機事故20年 遺族ら慰霊登山、社長「安全誓った」

今日は、520人という史上最悪の死者数を出したあの日航機123便事故から丁度20年だ。ともすれば、経済の論理が優先されがちな各国のエアライン各社は、この事故を決して忘れないで欲しい。

JALといえば、サンフランシスコに来る時の002便で、同乗者達とビジネスクラスを横3席で座っていたのだが、搭乗してすぐに、私の席の前のヘッドレスト組込みのビデオが、なぜか不調でちゃんと映らないことが分かった。

見回してみたところ満席なので、空席と移動することもできそうもなく、客室搭乗員に言ったら、前の方で、何やらリセットしてくれたのだけど、やはりだめだった。とはいうものの、一台のビデオサーバで全シートのビデオをまかなっているはずもないので、シート毎にビデオオンディマンドのサーバ機が置かれていることは、まず間違いないので、「それでは、私のシートのビデオ機を直接リセットできないのですか」と聞いたら、「それは決まりにより、サンフランシスコに到着してから、整備担当が行うことになっています。到着したら確実に整備に伝えます」というスチュワーデスのお答え。

なんか、すごく誠実なようで、全然誠実ではないお答え。そうなんだとあきらめていたが、やはり、長い搭乗で、ビデオが見られないのは、すごく残念。普段仕事で忙しくて映画に行けないので、出張時のJALのビデオオンデマンドで、フライトの最初から最後まで、ありったけ映画を見るのをいつも楽しみにしている。

大体正規ビジネスクラス料金を払っていて、お約束のシート内蔵ビデオオンデマンドが故障というのは、問題なのではないか。その前に、これって電気系統のひとつだよね。例え、客室のシートのビデオとはいえ、電気系統が明らかに故障しているのは、これは、整備不良の一つではないのか? そうだ、着地中に専門の整備しかいじってはいけないのなら、これは、まさに定義上整備不良なのではないか? 

うーむ、1980年代からの古参グローバルクラブメンバーとして、これは、しっかりとJALにクレームをいれておくべきであろう。と、考えて、それでは、チーフパーサを呼んでください、と、そのスチュワーデスに伝えた。それが、10分たってもチーフパーサは来ない。そんなはずはない、いくらフライトアテンダントが、ノンジャパで、サービス二の次であったとしても、チーフパーサが飛んでこないはずはない、これは握り潰されたか? と疑念を持つことになる。

事実、喉の渇いた私の同乗者が、キャビンアテンダントを呼ぶボタンを押して、上のランプが、となりで、さっきから同様に数分間つきっぱなしなのに、明かにノンジャパの客室乗務員はついさっき、見て見ぬふりをして通りすぎたばかりだ。JALはどうしてしまったのだ。たまに、サンフランシスコの高級中華料理店で、テーブル担当でないウェイトレスにされる態度に似通っている。

そこで、通りすがりのスチュワーデスを捕まえて、強めの口調で、「さっきからチーフパーサを呼んでいるのだけど、ずっと来ないのだけど」と伝えた。今度は、ランダムに抽出された通りがかりのフライトアテンダントだから、握りつぶすことはないだろうと、期待していたら、案の定、ほんの数十秒で、チーフパーザが現われた。さすが、JALのチーフパーザ、なかなか上品な態度。

で、目の前の席のビデオが故障してちゃんと映らないと伝えると、少々お待ちくださいと言われて、ちょっといなくなってから、先ほど、前で何回かリセットをかけたのだけど、それでだめなら、機内では対処できないというお答え。そうなんだと思いながらも、さっき、シート毎にリセットは可能であると聞いたばかりなので、「シートのところでリセットはできないのですか?」と聞くと、少々お待ちください、としばらく消えて、「シート毎ではなく、横三列まとめて、リセットすることはできます」というお答えがかえってきた。

なんだできるじゃない。なんで最初にそう対応してくれないのかなと思いながら、「よろしくお願いします」と伝える。そして、横三席のビデオが数分間完全に消える、ただし、隣で映画を見ていた同乗者の映画は、途中で終わり。申し訳ない。でも、私の目の前のビデオは、正常にならなかった。そして、もう一回、リセット、ビデオサーバをリブートしてるのだろう。数分後、私の目の前のビデオは、正常になった。

というわけで、一件落着と思って、私もビデオを視聴開始。と思ったら、しばらくしてから、となりのビデオが今度は、不調になった。映画が始まって、数分すると、なぜか頭に戻ってしまう。また、同時に、たまに、画面が、同期がずれているような感じでとても見るに堪えなくなる。とはいえ、私は私で映画を見始めてしまった。また、リセットして、また見えなくなるのも困る。というわけで、お隣さんは、ビデオを見てない、もう一人と席替え。

というわけで、これで、まあ一応一件落着、とはいうものの、結局、真ん中の席は、サンフランシスコに着くまで、ずっとビデオは見ることができない状態が続いたわけ。 なんか、淡々と書いたけど、数分間映画が始まってからは、いきなり頭に戻る。また、全席リセットは困るから、とりあえず、最初からまた見る、そして、また数分後にまた、いきなり頭に戻るというのを、何度も繰り返したから、真ん中の席では、同じ映画の頭をほんとに何度も見させられたので、大分、頭に血が上っていたのであった。

最後にチーフパーサに、これは、ちゃんとJALの地上に伝えてくださいよ、結局、三席のうち、真ん中の席一席はずっとちゃんと映らなかったですよと伝えたら、「地上職員にこのことについて話をしますか」と言われる。それで、「はい」と答える。 

そして、サンフランシスコ空港に着いて、飛行機を降りると、よく、ロスやホノルルでみる、現地採用日系人みたいなおじさんが、出迎えてくれた。そして、ひとこと、「ビデオが映らなかったことは、整備にちゃんと伝えておきますから」、と、「ハーイ、ハウアーーユー」みたいな軽いのりで言われて、終わり。そして、次のお客さんの相手をしている。 こちらは「えっ、何?」という感じだけど、こんなとこで、時間をとる暇もないので、そのまま、空港を出た。

ちゃんと整備に伝えて欲しいから、わざわざ地上職員に話しをしたのではないのだけど。別に、私たちはJALの従業員ではないし。降りてから、整備に言ってくれてもすでに遅いよ。そうではなくて、JALという会社として、1.結局、最初から最後まで、お約束のシート内蔵ビデオが映らなかったことに、ひとこと、「ごめんなさい」を聞きたかった、2.客室乗務員の対応に大分問題点を感じたので、それを正式にクレームしたかった、ので、「地上職員にこのことを話をしますか」に対して、「はい」を言ったのだけど。

うーん。どうしたJAL。大学の先輩や後輩が沢山働いていなかったら、ANAに帰りは変えるところだぞ。 というか、たまには、ANAにも乗ってみようかなという気になったぞ。本当に変えるかも。。。

スチュワーデスが「申し訳ありません」とか「ごめんなさい」を言わないのは、アメリカで交通事故を起こしたら、I am sorry とは言ってはいけない、後で訴えられるから、というのと同様な指導でもしているのかなと、搭乗中ずっと思い続けさせられたフライトであったぞ。

 

堀江君注目!!:新デザインの3カラムのデザインだけど、なぜか、右のカラムがちゃんと表示されない現象が継続中。右カラムの内容が、左カラムの下に行っている。早期の原因究明と修正を望む。