角川春樹製作の映画「男たちの大和」完成披露試写会に招待されて行ってきた。素晴らしい出来であった。実は、ラッシュを見たことがあって、その時も素晴らしい出来に感動したのだが、今回は、音楽とCGが入って更に感動的であった。 戦後60年という節目に相応しい映画だ。反町隆史氏、中村獅童氏の舞台挨拶も最高であった。
ところで、とあるかつて国家公務員上級職トップだった「元官僚超お偉いさん」から最近聞いたのだが、大日本帝国の大本営参謀達は、巷で思われているように、軍人ではなかったということだ。実際は、大本営のトップ達は、官僚であったそうだ。東京裁判で絞首刑になったのは、東条英機元首相、広田弘毅元首相以外は、陸軍大将ならびに陸軍中将の軍人達であったが、当の大本営のトップ達は文民官僚として罪を逃れたばかりではなく、その後の戦後日本の運営に関わっているという話だ。結局、大本営の誤った日本の舵取りをしたのは、官僚で、その犠牲になったのが、日本国民であり、「男たちの大和」に描かれているような、若き軍人達だったという話を聞いた。
現在の日本の舵取りも現代版大本営の官僚達が行っているが、明らかに、かつてのNTT−ISDN化失策で代表されるような大失策をいくつも生み出している。このまま行くと官僚支配の日本は、かつての官僚大本営が大日本帝国を滅亡に導いたと同様な道をまた歩まされるのではないかと多いに心配である。