朝日新聞に韓国カルト、日本で2千人 若者勧誘、教祖が性的暴行という韓国起源で日本でも全国40ヵ所に拠点を持つ元統一協会メンバーのチョン・ミョンソクを教祖とする「摂理」の記事が本日掲載された。統一協会系の洗脳手法は、統一協会を脱会したスティーヴン ハッサン氏の著書の影響か、「洗脳」ではなく「マインドコントロール」となぜか説明されるが、明かに「摂理」の方法論は洗脳である。ハッサン氏らの著書では、「洗脳」は監禁などの物理的な強制力を伴う手法に使う言葉で、カルトがやっている物理的強制力を使わない、(もしくは見せない)で、巧みに相手を洗脳していく方法論をマインドコントロールと呼ぶというような区別をしているが、この区別が無意味なことは私の著書『洗脳原論』で述べた。物理的強制力は使おうが使いまいが、本人が気が付こうが気が付くまいが、洗脳は洗脳である。マインドコントロールというようなオブラートにくるんだ言葉で「摂理」のような団体の行為を説明していくこと自体が、危険である。洗脳は洗脳とはっきりいい、警鐘を促した方がいい。 

脳と心の洗い方』でもはっきりと言っているように、相手の内部表現を、本人以外への利益のために書き換え、その状態を何らかの方法で固定化していくことは「洗脳」である。さもなければ、「洗脳」という言葉が、当初使われるようになった旧中国共産党が使ったとされる物理的拘束を伴う方法のみに当てはまるような死語になってしまう。「洗脳」は現在、世界中の至るところでされている。その一つの例が今回朝日新聞が報道した「摂理」がやっていることだ。