このブログでパワーフォーリビングCMの批判を書いてから、にわかに、Amazonの書評などへの、あきらかに著書を読まずして書いたと推測される私への中傷の書き込みが急増した。警察批判は10年以上恒常的にやっていることだし、警察はそんな暇ではないから、私のパワーフォーリビング批判との相関性が危惧される。特に、パワーフォーリビング小冊子が各家庭に届きはじめた頃からのこの手の書き込みが更に増えているので、あのCMの小冊子は効果があるようだ。
パワーフォーリビングが推進する妊娠中絶反対、同性愛反対といった超保守的な福音派根本主義といわれるプロテスタントを称する人たちが多いディープサウスとよばれる米国南部の一部では、妊娠中絶医が射殺されたり、進化論を教える学校が焼き払われたりという事件が現在でも起きているほど、「行動的な人たち」がいる。近頃急増した国内でのネット超保守派の共感をこれら超保守主義はよぶようで怖いものがある。これらに共通するところは、ナチズムにも通じる根深い差別主義だ。因みに妊娠中絶医を射殺する根拠は、これから生まれる子供はクリスチャンだが、中絶医はクリスチャンを殺す非クリスチャンだからだそうだ。こんな論理をイエスキリストが聞いたら腰を抜かす。 といっても、こういった思想が、かつての十字軍や、現在のイラク戦争の背後にあることも事実だ。
ところで、私がパワーフォーリビングCMを流すテレビ局を批判している論理を、理解してない人がいるようだ。こういったテレビ局を批判しているのは、特定の宗教のCMを流しているからだ。これを公共の電波でやるのは、電波法、放送法の主旨に反する。パワーフォーリビングがカルトか否かは関係ない。「おまえは、キリスト教が嫌いなのか」といったメールが届くが、全く的が外れている。一応、答えておくが、パワーフォーリビング教団の推進する教義は、イエスキリストの教えに確実に反していると私は思っている。