オウム真理教元代表の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の死刑執行が他6名幹部と合わせてあった。地下鉄サリン事件を含む一連の事件がこれで終わった。被害者には遅すぎたと思う。

私自身は国松警察庁長官狙撃事件など結局解明されないまま終わったという感がある。死刑執行により麻原が神格化されたり、信者がテロ行為に出るのではないかと言われ続けて来たが、ここまで死刑執行に時間がかかったことが逆に功を奏して、それはない。

認知科学的な見地から、信者達による死刑執行を引金にしたテロはないので安心して欲しい。逆に自力、他力で脱洗脳に成功した当時事件を知らされていなかったような元信者達の無意識領域での出来事として、大きな敵がいなくなったことによる逆向きの喪失感が生まれ、今からPTSD的な認知状況となる可能性があるので、数千人の地下鉄サリン事件被害者は当然のこととして、彼ら脱会信者のケアも今後忘れてはならない。

松本、地下鉄サリン事件等数千人の被害者の心の痛みは今後も続く。その家族まで入れれば数万人規模だ。まともな宗教と思いオウムに入りあらゆる技法で洗脳され人生が狂った沢山の元信者達も広い意味では被害者だ。特に巨大な電子レンジで骨まで焼かれて事件にならなかった行方不明信者達は何十人もいる。麻原死刑執行でオウム事件は形式的には終わったが、解明されなかった闇は沢山残る。

もはやオウムに関わるものは社会に残すべきではない。アレフは今こそ解散すべきだ。ひかりの輪も同じだ。