現在、苫米地式認定コーチは、苫米地アカデミーで1年間の認定プログラムを修了の上、本部と契約を結んだ上で、コーチングの実践にあたっては、事前にクライアントと所定のコーチング契約を結ぶルールとなっています。かつて認定コーチになるには複数のルートや期間があったこともあり、現行の条件が満たされていないコーチも存在しています。時期によっては、私が一度も指導することなく認定された方もいます。
長年の運営からクライアントにベストなコーチングを提供するという観点で、現在は全ての認定コーチは必ず1年間の受講と、私の直接指導が必須となっています。私自身多忙を理由にマスターコーチに負担を強いて、私自身が直接指導していない時期があったことは反省しています。
近年は、私が必ず直接指導した上で、更に、私が最終審査をした上で、認定証を出しています。その上で本部と契約を結び、所定のコーチング契約をクライアントと結んでからコーチングに着手という国際標準ルールになっています。
現行以前のカリキュラムで認定されたコーチの一部に現在もクライアントと所定のコーチング契約書を交わさずにコーチングをしている人がいる例が報告されています。今後は、必ず本部所定のコーチング契約書を使用してください。本部所定のコーチング契約書を使用する前提として、必ず本部と契約を結ぶ必要があります。もちろん、無償ですし、皆さんのコーチング収入にはライセンス料など一切の本部への支払いは発生しませんことは、苫米地式認定コーチプログラムの開始時から変わっていません。
また、本部の認定コーチリストに掲載されているコーチに、長期間コーチングを実践していない人が含まれていることも認識されています。コーチング活動休眠期間があった方、私の直接指導を受けたことのない方、アカデミーの現行カリキュラムを受講修了していない方は、それぞれ、アカデミーの現行カリキュラムを最低半年受講してからコーチング活動を再開することを要請方針としましたが、時間とコストの負担があるという抵抗があります。
従って、暫定措置として、苫米地式認定コーチとして相応しい質と量のコーチング実績を継続していることを説明する文書の提出で、半年間の現行アカデミー受講に代えることとしました。このどちらかを満たした場合のみ、今後は認定コーチリストに掲載する方針としました。報告書の提出依頼は本部から連絡済みのはずで、9月末までに提出をお願いしています。これにより、本部サイトのリスト表示も、“認定コーチ検索”から、“現役認定コーチ検索”に変更される予定です。
これは全て、苫米地式コーチングの質を維持することによるクライアントの利益を守るためですので、ご理解下さい。
皆さんの卒業時に発行された認定証は、時期により異なりますが、皆さんが半年から1年のクラスを修了した証明書に過ぎません。言って見れば、自動車教習所でもらう運転免許証と同じです。苫米地式の場合は期限はありませんが、運転免許有効期間中でも、飲酒運転したり、危険運転する人はいます。途中で視力が落ちる人もいます。
現行では、本部サイトの認定コーチリストには、全ての認定コーチが掲載されますが、10月以降は、継続的なコーチング実績の質と量を証明する文書を本部に提出した人のみが、認定コーチリストに掲示されます。もちろん、リストに掲載されなくなっても、過去に発行された認定証は全て有効です。クライアントに認定証保有者であることを示す必要がある場合は、個別に書類を発行します。ご存じのように、偽造防止のため、認定証の写真をWebなどに上げることは禁止されているので、クライアントは認定証が本物か否かを検証不能なので、個別に本部が文書を発行します。
また、コーチング実施の休眠期間があったり、卒業したてで、コーチング実績がない場合は、本部で模擬コーチングクラスを開催しているので、これに半年以上参加することで、活動報告に代えることが出来ます。マスターコーチがボランティアで無料で開催しているので、本部にご確認ください。
コーチングを日本に上陸させて昨年で10年経ちました。コーチングという言葉さえほとんど知られていなかったのが、喫茶店で私の隣の席で、明らかに私の顔を知らない人が、コンフォートゾーンとかエフィカシーとか言う言葉を使って“コーチング”している状況を目撃するようになりました。だからこそ、苫米地式コーチングは、TICE式と並んで、私が率いるコーチングとして質を維持することが重要です。近年、苫米地式の方が多く卒業生を出している状況から、まずは苫米地式の質の維持にテコいれをしています。その後TICE式にも同様な制約を課していく予定です。
まずは、苫米地式認定コーチのご協力をお願いします。
基本は、皆さんには、アカデミーは継続的に受講を続けてもらうのが望ましいことです。アカデミーのリピーター受講料は、皆さんの想定コーチング料金1名分を余裕で下回るはずです。ですから、コーチング現役中はアカデミーを継続受講して下さい※※。全てのクラスを私が直接教えています。また、皆さんのコーチングのチェックアップのためにも、マスターコーチによる模擬コーチングセッションも是非受講してください。こちらは上に書いた通り無料です。
コーチングは、本来、半年や1年程度の教育期間で一人前になれる程甘いものではありません。私の講義でも何度も伝えている通りです。まずはアカデミーで最低限の知識と技術を身に付けてもらい、その後、三年、五年とOn the Job Trainingを続けてもらって初めて一人前になります。これは他のプロフェッショナルな職業と同様です。特にコーチングは認知科学全般の膨大な知識が必要です。アカデミー入学資格に修士課程修了などの制約を現在付けていないこともあり、1年のカリキュラムでカバーされ切れない知識や技術もある以上、これは重要なことです。
以上、よろしくお願い致します。
苫米地英人
※修正20180918 08:10
マスターコーチによる模擬コーチングセッションは、現在、完全無料ではなく、1回3000円で運用されてるそうです。会場費等を考慮すれば、それでも事実上の無料もしくはマイナスというレベルと言えます。
※※追加20180919 16:50
研修合宿もほぼ年に二回開催を長年継続開催しています。2日間私が講義しています。こちらも参加費は完全無料です。宿泊実費のみの負担です。定員があるので、その年度の現役生が優先ですので参加ご希望の方は毎年早めに本部にお問い合わせください。こういった無料研修の場は色々認定コーチには用意して来ていますが、認定後一度も参加のない方もいます。自己流コーチングはリスクがあります。こういったフォローアップ研修の場を必ず利用してください。